暑くなってきましたね。 のらりくらりの毎日ですが元気にがんばっております。(^^ゞ
世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」@読書
2017年05月22日 (月) "
世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」書籍名:世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」
著者:幕内秀夫
出版社:講談社
ISBN:9784062728546

 糖質制限食については、関係する本をいろいろ読んで食事の参考にしているので、反対意見の本も参考にすべく圖書館で借りてきた。表題はセンセーショナルだが、中身はまともで、「流行りモノの落とし穴には注意が必用です。」という本である。前半はかなり糖質制限ブームのバッシングに力が入っているが、後半は食の専門家として、糖質制限食論者の間違った思い込みを指摘し、一般の病気でもない人が気をつけるべき食生活の注意点や現代の食物の抱える本当の問題点を論じている。このあたりは冷静な判断に重要なところである。
 一口に言えば、極端に食生活を変えれば、効果はある。それは同時に生存のバランスを崩すことで、結果は両刃の剣であり、怖いダイエットにもなるということである。著者はダイエット本だけは書かないと書かないと決意しているそうである。
 糖質制限食の考え方を、冷静に取り入れるには、大いに参考になる本である。

サピエンス全史@読書
2017年05月01日 (月) "
 1月に図書館に申し込んでおいた本が4月に届いた。二週間しか借りられないので、急いで読んだ。日本では昨年秋に邦訳が発行された話題の書である。

  サピエンス全史 上巻  サピエンス全史 下巻

 読み始めて思ったのは、歴史学者の書いた歴史の本という事になっているが、「これ哲学書だよね」ということである。すでに知られている歴史のことではあるが、何時、どのようなタイミングで、どのくらいの期間で起こったことなのか、それによって人々の性活はどう変わったのかを、知的に読み解いていく。知っているはずの歴史の全貌が、まったく新しい姿で見えてくる面白さがある。( ゚Д゚)はぁ~

 そして、歴史を進歩として捉えるのではなく、本当にそれで人々、あるいは全ての生命が幸せになれたのかと、問い直すことで、また新しい視野が広がるのを感じる。
 また、最近の文明がなぜ爆発的な進歩を遂げ、それがなぜヨーロッパで起きたのか、そこには自らが未知であることを認め、知識に対して貪欲であれという新しい信仰(世界観)があり、「帝国主義の統治、科学技術への信頼、資本主義経済」の三点セットが構成されていたという指摘はなるほどと思う。

 著者の問は、歴史を辿って、現在の世界情勢の分析に至り、更に未来の世界を思考する。我々は今何を考え判断していかなければならないのか、望むべきは何か。余韻の残る読後感がある。
 お薦めの本というより、読んでおいてもらわねば困るという本である。(^o^)わははは…

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シリコンバレー式自分を変える最強の食事@読書
2017年03月12日 (日) "
 シリコンバレー式 自分を変える 最強の食事
 ディブ・アスプリ-著 栗原百代訳

 ダイエットの本である。(^^ゞ
 著者は電子商取引で成功した大金持ちだが、自分の肥満と体調不良に悩まされて、得意の分析力と情報収集力を活用して、肉体改造に成功した。(^o^)わははは… これが朝の「バーター入り珈琲」という奇妙な飲み物を基本に据えたダイエットなのだが、これが効果的だということで、世界的に評判となり、日本でも本書が翻訳されたのである。

シリコンバレー式 自分を変える 最強の食事 彼の手法は、自分の体を実験台にして、それをハッキングすることである。ハックとはコンピューター用語では、仕組みが未知な対象システムを分析して、働きを解明することで、其の能力の高い人をハッカーとして尊敬する。ハッカーという能力は原則から勉強するだけでは身につかない。その人の持つ勘と才能が必要なのである。
 もともとハックとは斧のことである。私の考えではジャングルのベテラン案内人が、斧一丁で未開の地に道を切り開き目的地に至る能力。ハッカーとは、そんな能力を持つ人のイメージではないかと思う。

 アメリカは、50年前のヒッピー文化の頃からビーガン(菜食主義者)や精神集中のための断食主義等の文化が有り、同時に最新の医学研究もあって、これらが相互に影響しあっている。著者は財力に物を言わせて、これらを悉くテスト・学習していったようだ。良い食べ物を取り寄せ、秘境の奥まで健康法を探りに行った。そして著者がまとめた健康法がこの本である。
 読んでみると、さまざまな食品の人体に対する問題点が点検されている。これらはとても興味深い。しかし紙幅の関係もあるのであろう注意喚起程度にとどめて、本の最後はバター入り珈琲を朝食に据えた二週間のダイエットメニューである。
 ベースがアメリカの食文化だし、料理は詳しくないので、私がそのまま日本で実践することは難しそうである。だが、効果的であることは判る。デブが一日0.5kg痩せるというのは嘘ではないだろう。
 なぜなら、前日の夕食から朝食抜きで昼食まで18時間空ける。つまりプチ断食がメニューだからだ。同時に炭水化物を抜き脂肪を燃やして体質改善を狙う糖質制限の方法でもある。この間、空腹感を感じず脳や体調を高い能力を保持した状態に保つのが、著者一押しの「バター入り珈琲」であり、本書の工夫ということになる。

 原理がつかめれば、彼のように自分の体を実験台にいろいろ試して自分に最適な方法は見つけられるだろうし、彼もそのことを推奨していると思われる。本書で重要なことは、我々の脳は根幹で原始的・動物的な欲望が幅を利かせており、さらに食物には「やめられない止まらない~♪」を引き起こす依存性を持つものがあり、あまつさえ炎症を起こす毒性まである事。これらを点検・排除して、自分のパフォーマンスが最高の状態を一度経験すれば、これまでの日常が如何に堕落させられたものであったかに気づくと言う事、であろう。

 本書の原題は 「The Bulletfull Diet」、バレットフルは「防弾」のことであり、日本風に言えば「鉄壁」と言うことであろう。本文内では「完全無欠」と訳されている。長ったらしい邦題は、例のごとく「出版社の販売政策上の権利行使」なのである。(^o^)わははは… さて、この本はダイエットと能力開発・体調管理の両方を追求したい理屈にうるさい人にお薦めするが、ダイエットの結果だけに興味がある人は読んでも複雑で面白くないであろう。私は図書館で借りたが、まだ順番を待っている人がいるようで、これは早く返してあげなくては成らぬ。(^^)/

いつものパンがあなたを殺す@読書
2016年12月29日 (木) "
 糖質制限に興味を持ったので、関連図書に色々手を出している。この本は図書館で見つけて、以前本屋で気になったことを思い出し、借り出してきた。

GrainBrain.jpg 以前は食べ物に関する健康本には興味はなかった。健康オタクなおばさんたちの遊びだと思っていたのである。それは私が、人間は雑食性で、なんでも食べて進化してきたと思っていたからだ。しかし糖質制限の理屈は私に価値観の転換を迫った。すべての人の健康に障害となる生活習慣病にたいし、その原因を明確にしたこの新発見は、歴史的転換だと思ったのである。(^^ゞ

 さて、この本は糖質制限を内容として含んでいるが、主張はちょっと違っている。小麦等の栽培穀物に含まれるグルテンが神経系に炎症を起こし、あなたの脳を殺すというのである。この社会の鬱やアルツハイマーさらに精神障害等の激増は、まさにこの穀物食の拡大に負うことが大きいというのである。単なるダイエットのための本ではない。

 我々の脳は、主に脂肪からできており、血中のLDLコレステロールは脳のための栄養を運んでいる大切な運搬役である。これに対し穀物の炭水化物は高血糖による炎症を引き起こし脳に重大なダメージを与えていると、著者は主張する。これまでの健康の常識である「肉や油モノを避け、悪玉LDLコレステロールを下げなさい」という医者の健康へのアドバイスが、根本から間違っていたというのである。 著者は脳のためには良質の油を摂り、いつものパンを止めなさい (たとえ全粒粉であろうとも) と説くのである。
本に上げられている根拠には説得力がある。私自身も炭水化物を減らしてから、なにか頭がスッキリしてきた感じを持っていた。自信はないが、この主張には経験的に共感を感じてしまう。もしかしたら本物かもしれないと思うのだ。(^^ゞ

本の内容は、全てがスッキリと整理されているわけではない。矛盾を感じたり、論理の展開に疑問を持つところも少なくない。これは、著作者としてパールマター医学博士とライターの共著となっているように、論文ではなく、読み物として纏められたものだからかもしれない。しかし、重要な点は示されており、読者が自分のためにトライする筋道はキチンと整えられている。あとは読者の判断に任されていると考えたい。(^o^)わははは…

最後に訳文に注文をつけておこう。読んでいて釈然としない理由の一つが翻訳文の言い回しにあると思うのだ。原文は英文の特徴のとおり、結論から入って、その理由を述べつつ説得しているだろうと推察する。しかし訳された日本語は、あれこれ持って回って説明した挙句に、ようやく結論にたどり着いているように感じた。原書で読める力のある人は良いなと思ったのである。 orz
原題は、Grain Brain (穀粒脳)である。

糖質オフ健康法
2016年07月21日 (木) "
糖質オフ健康法 このところ糖質制限ダイエットが大流行しているらしい。NHKの番組でも自己流の過度な糖質制限での健康に対する悪影響を懸念する番組が立て続けに流された。(ガッテン・クローズアップ現代+)

 糖質制限ダイエットは、ダイエット法のコペルニクス的転換である。これまでの「肉やバターの脂質」を食べない方法から、真逆の「御飯やパンの炭水化物」を食べない方法への転換なのだ。科学や医学で裏打ちされていたはずの「体に良い事」がこうたやすく変節して良いものだろうか。(^o^)わははは…

 しかし、私も、どちらかといえばご飯を抜く派である。
 太り過ぎなのは食べ過ぎだからで、カロリー減が必要で、それなら一番簡単なのは主食を抜くことだったからだ。一人暮らしだと、普通の食事を用意すると、必ず作り過ぎて食べ過ぎる。しかも、御飯は炊飯に一時間かかるが、おかずは10分ほどで出来るので、おかずだけ作って食べるのが、時間的にも栄養バランス的にも楽だったからである。(^^ゞ

 この本を手に取ったのは、糖質制限が体にいいことはどういう理由なのか、その原理と適用方法を正しく知りたかったからである。ネットや週刊誌の情報は読者に媚びた情報が多く、あちこち省略加筆して、結果的には大嘘になると言う場合が多い。きちんと原本で理解しておく必要がある。

 で、判ったことは糖質制限は糖尿病対策から生まれた健康法だと言うことだ。著者も自身が糖尿病を発症し、糖質制限を始めており、その結果を医師として整理している。現在の食生活が人類の体質とは合わない状態へ進歩しており、人体の機能に合わせた食事改善で、メタボをはじめとした生活習慣病に対応しようとするものである。

 さて、人間は肉を食べて、頭脳を発達させる栄養を手に入れた。さらに穀物や果物を栽培し糖質によるカロリー補給で、ゆとりある生活を確保した。糖質を提供した農耕こそが文明の基礎である。しかし問題は、まだ人間の体が糖質の大量摂取の生活に適合していない事なのだろう。寿命が延びたこともあって、糖質大量摂取による生活習慣病が人類の最大の敵に成長してきたのである。

 本書の視点はおおむね正しいと思うが、生き物というのは複雑で一筋縄ではいかないというのも、また事実である。実際、糖質制限だけに気を取られれば、我々は大きなミスを引き起こすだろう。たとえば、筋肉増量には、運動前のバナナや運動後の甘い牛乳などの炭水化物の摂取が効果的で、これは健康な人なら糖質制限と矛盾しないと私は考える。
 理屈は理屈、応用は自在にというのが、人間の能力である。

 私は図書館で借りて読んだが、本としては、550円と格安。内容も良いので、お薦めである。これは今後は必須の生活知識だ。

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強固なホットメルト製本は嫌いだ(^^ゞ
2016年06月07日 (火) "
 あのさー、本の製本て、真ん中がしっかり開くやつと、背表紙でガッチリ固まってて、開かない奴とあるじゃない。俺さー開かないとイライラするんだよね。開かない本て、両手でしっかり持ってないとパタンと閉じちゃったり、ページが曲がってるから見やすいように常に動かしたりするじゃない。読書に集中したい時に気がそがれるんだよね。
 値段の高い本はサー、その辺よく出来ているけど、三千円未満の安い本は、大体こういう製本なのよね。

 これはサー、無線綴じのホットメルト製本てやつで、ページを揃えたところで、背を裁断して熱可塑性のプラスチック糊で固めてあるわけ。背表紙もこの糊に一緒に貼ってある。特徴は作るのがオートメーションで高速製本が出来るってことさ。でも人間にとっては、読みにくいから、俺は金を払って自分の本になると、まず表紙と裏表紙を根元から思い切って、開いてやるのよね。するとページが繰りやすくなる。さらに真ん中の方のページを思い切りぐぐーっと開いて、背表紙に何カ所か折り目を入れるのよ。
 すると、全然違うのよ。読みやすくて、重要箇所を行ったり来たりするのが楽になるわけ。(^o^)わははは…

 でも、愛書家には怒られるのよね。本が傷むもの。(^^ゞ この作業をすると本が膨らんじゃって、一挙に超古本になっちゃう。
 このやり方、新本ならいいけど、もともとの古本だと背のプラスチック糊が経年硬化しているから、糊が均等に曲がらなくて、パキパキパキと折れちゃうんだよね。すると部分的に背表紙から中身が剥がれて、ページの間に隙間が空いちゃう。15年以上たっていると大体ダメだね。
 で、読んでいるとページが抜け落ちてきてサ、途中で糊で修理したりするのよ。(^o^)わははは…

 でもさ、読んでいない古本だと、本当に開きが悪くてさ、もうゴミにするつもりで、思い切り開いちゃうよ。百円だしさ。(^^ゞ こうして読み癖を付けた本は手に取って良い気持ちなんだ。自分の物っていう感じなんだな。本の中身が取り出せてサ、自分に入ってきたかなって、(^o^)わははは… 思うんだよ。

無線綴じのホットメルト製本(上)とパタンと開く糸綴じ製本(下)

 上が、無線綴じのホットメルト製本で、下がパタンと開く糸綴じ製本である。背表紙の柔軟性が全く違うのだ。でも糊を薄くして柔軟な背表紙に張り付ければ、無線綴じでもパタンと開く。コクヨのノートなんかはこのやり方でよく出来ていて、ページを抜き取って使えたりもして、使いやすく便利である。新書本や文庫本もぜひコクヨのノートを見習ってほしいが、本屋の書棚では見た目や手触りがガッチリした製本が好まれるようで、そのような気配はないのだな。


40歳からの記憶術@読書
2016年04月11日 (月) "
40歳からの記憶術
40歳からの記憶術
和田秀樹(著)
(出版社) ディスカヴァー・トゥエンティワン
(ISBN) 9784799311226

 記憶の仕組みには興味があって、またまた100円古本を購入してしまった。
 記憶とは、インプット⇒保持⇒アウトプットの3段階からなっており、アウトプットできるように記憶する必要があるという内容である。
 内容は、これまでこのブログでも取り上げている「記憶は覚える問題ではなくて、思い出すことの問題だ」ということなのだが、ビジネスパーソン向けというところが応用編として少々面白い。以下に私の読み取ったところを私の言葉で記しておこう。

 著者は、ビジネスで重要なのは、言葉を知っていることではなくて、内容を理解している事で、使いまわしが出来る知識である必要があると説く。そして、齢を取ったら既に持っているものと組み合わせて、出力することで記憶の勝負しろという。
 新しい勉強に集中して、たくさん記憶するより、得た知識をアイデアとして出力するする後段に重点を置くべきだという。
 何かのブレイクスルーを起こすためには、あえて自分と異質な考えを学ぶ必要があり、さらにアウトプットを予想して、必要なインプットを効果的に蒐集することもできるはずだという。学ぶべきものを選べるのが経験の価値である。
 もちろん単純な記憶も大事で、人名や数字は正確に覚えた方が、発言にぐんと信頼性が増す。しかし義務として覚えるより、自分が発言する場面を想像するなど、アウトプットと絡んで覚えた方が、記憶に重みが付き、しっかりと記憶に残るのだという。(^o^)わははは…

独学術@読書
2016年03月09日 (水) "
独学術@読書独学術
白取春彦(著)
(出版社) ディスカヴァー・トゥエンティワン
(ISBN) 9784799312254
(サイズ) 新書

 またまた100円購入の古本である。
 著者は、文学哲学に詳しいが、その経験を基に、大人の勉強方を展開している。物知り親父から、自分の言いたい放題言われているような本ではあるが、経験の裏打ちがあるから面白い。(^^ゞ

 たとえば、情報は今だけのもので、そこから得られた時間に耐える物が知識になる。知識は人格に裏打ちされて教養になる。知識を悪いことに使わないのが教養だと、そんなことを言っている。
 そして、大人の勉強法は「習う」ではなくて、「究める」であるべきと言う。好きな事、気になる事、知りたい事をとことん勉強してこそ、能率も上がるし身に付く、習った事だけでは結局自分の物にならないと言う。
 昇進等の目先の役に立つというような、功利的な動機で勉強してはイカンと言う訳だ。(^o^)わははは…

 読むべき本の選び方や、内容の習得方法など、なるほどと言う主張や技術が展開されて、やってみたいと思う。しかし、これはあくまでも氏の身に着けた学習法であって、参考にしつつ、自分の器に合わせた「独学術」は自分で開発しなければならんと、実感するのである。(^o^)わははは…

三賢人に聞く大不況は日本型資本主義で乗り切れ!
2016年02月09日 (火) "
三賢人に聞く大不況は日本型資本主義で乗り切れ!
BSフジ(著)
(出版社) 文藝春秋
(ISBN) 9784163721705
三賢人に聞く大不況は日本型資本主義で乗り切れ!
 BSフジの番組に、旬の話題・関心の高いテーマについて、毎日多彩な「賢人」をゲストに迎え、2時間じっくり解説してもらう生放送の報道番組「PRIME NEWS」というのがある。この本はリーマンショック後に発足したこの番組が取り上げた、世界的不況に対する3人の賢人の発言をまとめたものだ。
 2010年の本だが、私が古本屋で100円で買ったのが2013年12月、積ん読してあったものを最近手に取った。(^o^)わははは…

 水野和夫氏は、世界史的な経済の流れから、資本主義の質が変わったことを説く、そしてその先端の典型に日本がいるという。今、不況と言われているのは、我々が短いスパンでものを見て、慌てふためいて時代遅れで見当違いの愚策を弄しているからで、考え方を変え、日本の置かれた経済的現実を真摯に見つめれば、経済発展が無い新しい資本主義の時代でも、豊かな生活を継続できると説く。

 田坂広志氏は、もともと日本には日本的な経済の考え方があり、世の中を富ませ人々を救済することが、経済人のモラルだったと説く。もともと経済はお金だけで回るものではなく、互助や共同でも動いていた。それを文化的後進国であるアメリカ型の、個人の一攫千金経済(アメリカン・ドリーム)に変えてしまえば、トータルでうまく行かなくなる。日本は日本人の資本主義を堅持することで発展できると説く。

 榊原英資氏は本物の構造改革を説く、医療・教育・農業などに発展の可能性があり、ここに日本人の総力を結集できる新体制を作らなければならない。さらに江戸時代に学んで、地産地消を徹底し、政治を細かく目配りできるように「廃県置藩」で、自治体の小型化と権限委譲を図るべきだと説く。

 以上は、私の読後の印象であって、話し手の意見を正確にまとめたものではない。読み手の問題意識が、次々と触発されて、様々なことが本から読み取れてしまうのだ。思索を深めた人たちの発言は重い。日本が明治維新後に大発展を遂げられたのは、江戸時代に大きな文化的経済的資産が蓄積されていたからだろう。現在我々はこれらの資産を使い果たし、根無し草になろうとしている。もう一度、この国の有様に真摯に立ち返って、再興を図らなくてはなるまい。(^^)/
 中身のある発言は、時間がたっても古くならない。むしろこちらの意識が追いつくのだ。さすがである。

バカをつらぬくのだ!
2016年01月29日 (金) "
バカをつらぬくのだ!  お正月に読んだ「バカボンのパパと読む老子」の実践編と題された続編が出ていたので、図書館で借りて読んだのだ。またちょっとTAOに近づいたのだ。さらにバカになったのだ。(^o^)わははは…

 老子は自身も言っている、TAOに基づいて行動しても、判らない人には笑いものされるのだ。みんな取り柄があって楽しくやっているのに、自分ひとり寂しく頑固な田舎者を通しているように感じられると。
 凡人は、老子は良いことを言っているぐらいは思うだろうけれども、実践できる話とは思えないと思うだろう。そこでもう少し、ドリアン助川の半生の気付きとして、老子を語ったのがこの本のようだ。

 老子や仏典などは、長い時間の中でエッセンスが残り、後世の優秀な人たちの解釈が、表面を覆うので内容が深くなるのだと思う。音楽と一緒で、解釈は自由と言っていいだろう。

 さて話は脱線するが、最近Bookoff等へ行くと、目立つのが自己啓発本の棚である。能力を高めて金儲けしましょうの類だが、ゴミの様に出るのであろうすぐ100円になる。恥ずかしながらこの手の本は私は好きであって、ちょっと知識を得ると儲かった気がするのである。(^^ゞ しかし、この手をいくら読んでも、頭は良くならない。それは末端の知識であって、頭のいい人はもっと大本で理解して、このような知識を必要としないからである。人間、分析してみればほとんど同じ遺伝子情報で、肉体を作っているのに、私よりはるかに頭の良い人は多い。それは頭の使い方のプログラムが違うからである。
 優秀な人は、1を知って、100を理解する。私は1を知って、1しか理解できないのである。(^o^)わははは…

 まあ、100を知るような人は、世の中で役に立つ人になる訳だが、これが万とか億になると世の中とずれてしまう。判っている人のやることは、素人目にはバカとしか見えない。天才は途中を省略して物を見てしまうし、こちらは1しか理解できないのだ。(^^ゞ
 そういう「1」頭でも、万とか億の流れを見て、逆らわぬように生きることは不可能ではないと、老子は諭しているのかもしれない。世界はけして難しいことを言っているのではない。世界の有様は見る人次第であって、欲を捨て落ち着いて見れば、TAOという違う世界が見えてくると言う訳である。