一気に暑くなりましたね。 のらりくらりの毎日ですが、元気にがんばっております。
欲望の資本主義@読書
2018年05月24日 (木) "
欲望の資本主義
欲望の資本主義

丸山 俊一・NHK「欲望の資本主義」制作班著
東洋経済新報社2017/3/24発行

『やめられない、止まらない、欲望が欲望を生む世界。 わたしたちはいつから、こんな社会を生きているんだろう?』
こんな問いかけから始まるTV番組の書籍版。テレビではつまみ食いになる三人のコメンテーターの意見がある程度じっくり展開されている。
 三人とは、ノーベル賞経済学者で重鎮のスティグリッツ、チェコの資本主義化を担った特異な若き経済学者セドラチェク、第一線のベンチャー投資家のスタンフォード。 三者がインタビューを受けて意見を述べていく。

 一人ひとりが、自己の視点から現在の資本主義への理解と対応を述べていくが、これが実に興味深い。資本主義が揺れ動きながらルールを変えつつ、したたかに生き延び成長していく経過は、今後の展開を考える上で素人にも有益だ。本の最後のところで、投資家のスタンフォードが電気自動車のテスラのスイッチを笑いながら「IN-SARN ( こいつあクレイジーだぜ ) MODE」に入れると、とたんに車が全力で急加速していくエピソードか有るが、とても象徴的に感じた。
 今や人類はとてつもない勢いで歴史を加速している、人工知能などの科学の発展にブレーキをかけることは困難だし、経済はハンドル操作を謝れば、一挙に崩壊するかもしれない。しかも資本主義という車にははっきりとした運転手は居ないのである。(^o^) わははは…

 著者の丸山俊一はNHKのデイレクターで多くの異色教養番組を企画している。これらの番組は私も大好きなのだかが、なにより安易な結論に視聴者を導かず、それぞれの異なった好奇心に火をつけてくれるようなところが素晴らしい。

小さな習慣@読書
2018年05月20日 (日) "
小さな習慣 小さな習慣

スティーヴン・ガイズ 著
田口 未和 訳

ダイヤモンド社 発行

 最近の若い人は手帳に「習慣チェックリスト」を作っている人が多い。自己啓発のためには運動や勉強を毎日したほうが良いが、その継続のためのチェックリストである。この風潮の元になったと思われる自己啓発書が本書である。
この日本語訳が出たのが、2017年4月、多くの人が参考にした原本は2013年である。

 さて、(目標はバカバカしいぐらい小さくしろ!)と表紙に書いてあるのだが本の中身はそれだけである。(^o^) わははは… あとは、なぜこの事が必要なのかをあらゆる方向から説明しているので、途中で読むのが面倒くさくなる人も多いだろう。(^^ゞ

 我々は度々目標を建てるが、大抵は三日坊主であり、挫折を経験する。これが凡人というものであるが、実はこれには多くの人がハマる失敗の罠が隠されているというのだ。
 この対策として著者は、毎日の目標はバカバカしいぐらい小さくしろ!と言うのである。
 「筋肉質の体を作りたい」というのが大目標なら、日々の目標は「毎日一回の腕立て伏せ」で良いというのだ。
 高い目標を掲げるより、必ず実施し成功体験として継続することこそ、大切だと言う。取り組みを始めれば、当初の日々の目標よりはるかに上に到達できる。しかし目標は引き上げてはいけない。なぜなら毎日完璧に新しい習慣を守り続けることなんて普通は出来ない。今日は出来なかったという罪悪感の受け入れこそ、習慣化の最大の敵なのである。
 ベッドに入る前に気がついて、やらないのもバカバカしいから、とにかく簡単に一回腕立て伏せ。意志の弱っている日はこれでよい。
 そして、頑固な脳が新しい行動を日々の習慣として受け入れるまで待つ。脳が受け入れて意識せずに毎日の習慣がこなせるようになったら、もう大目的の成功は期待して良い。体がかってに大目標へ向かって動き出す。(^o^) わははは…

 この理屈は、けして著者が初めてではない。ずっと昔から多くの成功者が大目標を立てて、これに向けて日々小さな努力せよと言ってきた。千里の道も一歩からである。だが、ほとんどの人が失敗する。それは一歩ずつ進むことができず、途中で諦めてしまうからである。著者はここに注目し、言い訳できないほど初めの一歩のハードルを低くせよと言う。初めの一回の腕立て伏せができさえすれば、あと数回は体がやりたくなるのだ。この視点は新しい。情熱的なモチベーションや強固な意志に頼らず、目標を下げて自己改造を目論む自己啓発書は初めてなのかもしれない。

 はじめの一歩で毎回つまずく人は必読の書である。(^^)v
 

Life Sift @ 読書
2018年04月14日 (土) "
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略LIFE SHIFT
(ライフ・シフト)
―100年時代の人生戦略―

 遅まきながら、やっと読了(^^ゞ
 人生100年時代の到来を具体的に提示した昨年の話題の書である。このことは頭では分かっていたのだが、どう課題を捉えるべきか迷っていた。この本を読むことで大分具体的に考えられるようになった。これは成果である。
 また今の若者達が置かれている現状や今後の社会の動きも見えてきたような気がする。

 著者は、現在の子どもたちの半数が100歳を超えて生きるだろうという見通しが出来ると述べ、我々がどういう見通しとライフプランで生きるべきかを語る。第一にはこれまでの若いときに一生分のスキルを身に付け、それを使って稼ぎ、リタイヤ後は貯蓄で暮らすといった人生設計はもう成り立たないこと、長い人生には変身の才能と追加の数ステージが必要と説く。第二に人生で重視すべきは金銭的な有形資産だけではなく、家族・友人・健康・知識・スキルの再取得といった無形のものも重視すべきであると説く。後半の人生にとっては、この第二の無形の財産を積み上げることが欠かせない。

 読み進んでいくにつれ、この本で事例的で挙げられている人生のスタイルとステージは、少々甘いということに気がつく。著者もそのことはよく分かっているのであろう。
 実は現在の社会に起きている様々な問題は正にこの長寿化と資本主義の行きづまりから、惹起したものであり、長寿化は現在直面してる課題の背景を為すものだといえる。長寿化の影響は今後の話ではなく、その視点は今を理解するためにも必要で、これは読んでおくべき本である。(^^)

このあとどうしちゃおう @読書
2018年02月20日 (火) "
 寒さに体が慣れてきて、室温18℃でも平気になってきましたょ。(^o^)v
 さて、作者のヨシタケシンスケさんの絵が気になって、先日図書館で借りてきた本です。

この後どうしちゃおう

 一番予約の少ない本を借りてきたのですが、内容は、なんと私向きの、死後に対する考察。(^o^) わははは…
 ストーリーは、おじいちゃんがなくなって、部屋の片付けをしていたら、ベットの下から出てきたノートが「このあとどうしちゃおう」。孫が中を見ると、死後の世界に対するあれこれの考察が、楽しい絵で書かれていた。というわけ。 
 最後は、自分も書いてみようとノートを買いに行った孫が、死後よりも生きている今、いろいろやりたいことが有ると、気がつくというお話でした。
 生き急いでいる時には、バカバカしくてつまらない本だろうが、人生のささいな楽しみを味わい直したいと思っている時は、思い出して笑ってしまうだろう。評価は人生のシーンによって違う本だ。でもとにかく、こういう絵がかけたら楽しいなと思ってしまうことは間違いない。(^o^) わははは…



エッセンシャル思考
2017年12月19日 (火) "
借りてきた本の表紙書名 エッセンシャル思考
著者 グレッグ・マキューン
訳者 高橋璃子
出版社 かんき出版
価格 1,728円
出版日 2014年11月
サイズ 単行本
ISBN 9784761270438
原題は「Essentialism」。

 すでに多くのビジネス書やライフハック本で、書かれていることだが、「無駄を省いて本当に必要なことに能力を集中せよ!」という本である。

 しかしこれも、言うは易く行うは難しである。知っているけれどもできない。分かっちゃいるけど止められない。・・・(^o^)丿わははは・・・ で、まあ、元本と言うか、そのことについて集中的に検討されているこの本を図書館で借りてきた。

 まず、衝撃をうけるのは、この問題が深刻になっているのは我々が飛躍的にチャンスに恵まれた時代に生きていることの裏返しであるという指摘だ。以前なら生まれや育ちである程度の限界もあり、情報も不足していた。しかし現在は、あらゆるところに情報が溢れ、周囲から我々の頭の中に押し込んでくる。「いつやるの、今でしょ」と脅迫されている時代なのだということだ。
 もともと人間には向き不向きがあり、好みや性格も違う。しかし、あれもこれもヤラなければ時代遅れになると感じさせられてしまうのだ。選択ができない結果として、家の中も頭の中も雑然として、睡眠不足と疲労で朦朧とした日々を過ごすことになる。
 その原因となる事例を探り、個々に対策を示した本である。だが、とりたて特別なアイデアがあるわけではない。自分が反省し、一つずつ自分にあった方法を取らねばならないのだから、当たり前のことだろう。この本を読んだだけなら、またまた知識が増えて、課題がひとつ増えるだけである。(^o^)わははは・・・
 自分にとって本質的に必要なことは何か、それ以外の99%に正しく「NO!」と言えれば、この世はスッキリし、他人からは尊敬され、自分のやりたいことを最大限追求した人生を送ることができるのだ。(^^)v

 ちょっと緩く長い本だが、決断力がないと自覚している人は、一度は読んで自分の頭にアンカーを下ろしておいたほうがいい。



読書記録用アプリの決定版
2017年09月23日 (土) "
 さて、忘却力には元々自信が有って、最近は特に磨きがかかっている。(^0^)b 本を読んでも、内容どころか、読んだことを忘れている。当然読んだ知識の活用もままならず、時間の浪費になってしまう。そこで必要になるのがブックログである。読書記録だ。これを見返せば同じ本をまた買うこともない。(^o^)わははは…
 データーベースソフトのevernoteに2012年7月30日から手元の本の基本データーをアップして、全部読んだわけではないが既に350冊近くが登録されている。むかしならこんな面倒くさいことはできなかったのだが、今はスマホのカメラで本のカバーのISBNコード(国際標準書籍登録番号)を読み取らせるだけである。
 最初に使ったのは、iphoneのBOOKEVERというアプリであった。
 これの開発・保守が止まったので、不満ながらぞーしょというアプリに乗り換えた。
 最近やっとAndroid用でもSpringBookshrlfという良いアプリがあるのを見つけたので、早速乗り換えて使い始めている。
ISBNコード読み取りアプリ
 このアプリが良いのは、evernoteへ本のデーターを送るという機能だけに徹して、余分な画面表示は行わず、キビキビ動くというところだ。あまりにシンプルでキビキビしているので、慣れない人はびっくりして使いにくいと思うかもしれない。しかし大量の蔵書を一気に登録したい人にはこの高速性は有り難いだろう。それに同じ本を登録しょうとすると、ちゃんと警告が出るので、単純作業時には特に有り難い。

 スマホのevernoteを立ち上げると写真のような読書カードができている。

図書カード表示

 簡単な内容も記入されているが、自分で読書感想文を入れたり、いらない情報を削除できる。こうしておけば、暇な時に見返して、記憶を再生して再注入できるし、読んだことを忘れる恐怖感もない。堂々と忘れて良いのである。(^o^)わははは…

古本屋で一冊80円を買う
2017年09月20日 (水) "
 暑い、寒い、雨だ、花粉がと、外出を避ける癖がつき、これはまずいと散歩に出た。(^^ゞ
 行く所は本屋しか無いので古本屋 bookoff へ、百円のビジュネス書の棚から三冊ほど持ってカウンターへ行く。なんと20%引きセールで、税込み259円也。(^o^)わははは…

古本三冊購入

 「忘れる力 思考への知の条件」は、私もこのブログで追求している忘却力についての、学究 外山滋比古 先生の考察・エッセー、これは興味深い。
 他の「書類・手帖・ノートの整理術」は、一般に流布しているノウハウのまとめ本で、手法を概括するのに良い。「1日5分ミニノート仕事術」は逆にノウハウのごく一部を追求した本。みな似たところのある話である。
 まあ、一冊80円だから、ゴミになっても良い。(^o^)わははは…

蘇我の娘の古事記@読書
2017年08月31日 (木) "
 日本史には、気になる時代が2つある。一つは「乙巳の変から壬申の乱」にかけての時期であり、もう一つは「幕末から明治維新」である。前者はこの日本という国の成り立ちが決められた時期であり、後者は我々の生きている現在の日本のルーツだからである。日本史の変革期としてはこの2つに勝るものは無いであろう。

蘇我の娘の古事記 この本は前者の時代を背景として、古事記の成立をロマンスに仕立てたものである。中大兄に打たれた蘇我入鹿の娘が庶民の中でこの時代を生きてゆく、彼女は幼くして盲目になるが、それゆえか庶民の中で伝えられた故事を全て暗記してゆく…。
 古事記のエピソードをあちこちにはさみながら、そして出生の秘密と危機を乗り越えて話は進むのである。(^^ゞ

 古事記には序文が有り、天智天皇が命じて稗田阿礼が聴き集めた古い話を太安万侶が書き記したことになっている。しかし、この序文には後世の偽作説があり、ここを外すと古事記の本文は本当の中身だけになってしまう。しかもかなり文学的だ。一体何時誰がどのようにしてまとめたものか皆目見当がつかなくなる。ここが作者の想像を掻き立てたところであろう。(^o^)わははは…

 余談になるが、日本の古代史の伝統的な資料は乙巳の変の勝者によって選別され残されたものであり、それ以前の日本の姿は深い霧の中にある。特にその少し前「蘇我馬子と聖徳太子の時代」の真の姿は彼らによって消され都合よく捏造されたものに違いない。ここにも大いに興味が湧いてくる。(^^ゞ

超一流の食事術@読書
2017年06月12日 (月) "
世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術

アイザック・H・ジョーンズ (著), 白澤 卓二 (監修)
単行本(ソフトカバー): 171ページ
出版社: サンマーク出版
発売日: 2016/4/25
寸法: 19 x 13 x 1.5 cm

 糖質制限関係のながれからの読書である。
 図書館で借りて読んだが、内容的には前回読んだ「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」とほとんど変わらない。こちらのほうが読みやすく、字が大きく、解り易いが、内容も少ない。二番せんじの追随本かな。(^o^)わははは…
 出版もあのサンマークだしね。それに訳本にしては日本人向けすぎる。どうも訳者としてではなく、監修者となっている白澤卓二氏の構成による著作と考えてもよいのではなかろうか。著者は外国人なので、一見洋書の訳本のように見えるのだが、原題も書いていないし、翻訳担当者の名前もない。どうも怪しい。(^^ゞ

世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」@読書
2017年05月22日 (月) "
世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」書籍名:世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」
著者:幕内秀夫
出版社:講談社
ISBN:9784062728546

 糖質制限食については、関係する本をいろいろ読んで食事の参考にしているので、反対意見の本も参考にすべく圖書館で借りてきた。表題はセンセーショナルだが、中身はまともで、「流行りモノの落とし穴には注意が必用です。」という本である。前半はかなり糖質制限ブームのバッシングに力が入っているが、後半は食の専門家として、糖質制限食論者の間違った思い込みを指摘し、一般の病気でもない人が気をつけるべき食生活の注意点や現代の食物の抱える本当の問題点を論じている。このあたりは冷静な判断に重要なところである。
 一口に言えば、極端に食生活を変えれば、効果はある。それは同時に生存のバランスを崩すことで、結果は両刃の剣であり、怖いダイエットにもなるということである。著者はダイエット本だけは書かないと書かないと決意しているそうである。
 糖質制限食の考え方を、冷静に取り入れるには、大いに参考になる本である。