天照大御神は卑弥呼である@読書

天照大御神は卑弥呼である天照大御神は卑弥呼である
安本美典(著)
(出版社) 心交社 (2009/12/20)
(ISBN) 9784778108687
(サイズ) 四六判
   02/13-図書館より借り出し

 日本人は論争が好きで、古代史もこの論争抜きでは、語れない。(^o^)わははは…
 邪馬台国をめぐる論争は国民的興味を呼んだし、天照大御神や神武天皇となると生々しい政治的課題でもある。しかしあまり熱くならずに、ロマンとして味わうのが大人と言うものだ。
 
 伝承文学を事実として扱うのは論外として、事実無根の作り事と考えては、大切な宝物を取りこぼす。昔の人が現代の政治情勢を考えて、文献として残したわけではないし、それなりの理由があって、当時の共有されるべき記憶として残したものだから、単なる職業作家の完全創作ではないはずなのだ。

 さて、この本を手に取ったのは、私の仮説に近いからである。歴史の素人が魏志倭人伝や古事記の事を知ると、印象に残りかつ同一人物ではないかと言う疑いを持つのは卑弥呼と天照大御神である。(^o^)わははは… 
 こういう馬鹿気た直観は軽視できない。歴史の中の、「同じ地域に残された特徴ある人物像」がなんとなく似ていれば、全く別の事柄であるほど世界は広くない。こういう直感を、具体的にあり得ない事象かどうか検討したのが、この本と言えよう。もちろん直感から出発して資料を集めるのだから、我田引水的になるのはやむを得ない。しかしまずは可能性である。結果としては、十分あり得る話としてまとまっている。これは楽しい。(^^ゞ

 最近の考古学の実地調査は具体的であり、大いに進歩した。三内丸山や吉野ケ里といった発見は、古代史の霧を払うものだが、それとともに伝承や史書の舞台も明らかになる。おおいに楽しみと言えよう。
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