強固なホットメルト製本は嫌いだ(^^ゞ

 あのさー、本の製本て、真ん中がしっかり開くやつと、背表紙でガッチリ固まってて、開かない奴とあるじゃない。俺さー開かないとイライラするんだよね。開かない本て、両手でしっかり持ってないとパタンと閉じちゃったり、ページが曲がってるから見やすいように常に動かしたりするじゃない。読書に集中したい時に気がそがれるんだよね。
 値段の高い本はサー、その辺よく出来ているけど、三千円未満の安い本は、大体こういう製本なのよね。

 これはサー、無線綴じのホットメルト製本てやつで、ページを揃えたところで、背を裁断して熱可塑性のプラスチック糊で固めてあるわけ。背表紙もこの糊に一緒に貼ってある。特徴は作るのがオートメーションで高速製本が出来るってことさ。でも人間にとっては、読みにくいから、俺は金を払って自分の本になると、まず表紙と裏表紙を根元から思い切って、開いてやるのよね。するとページが繰りやすくなる。さらに真ん中の方のページを思い切りぐぐーっと開いて、背表紙に何カ所か折り目を入れるのよ。
 すると、全然違うのよ。読みやすくて、重要箇所を行ったり来たりするのが楽になるわけ。(^o^)わははは…

 でも、愛書家には怒られるのよね。本が傷むもの。(^^ゞ この作業をすると本が膨らんじゃって、一挙に超古本になっちゃう。
 このやり方、新本ならいいけど、もともとの古本だと背のプラスチック糊が経年硬化しているから、糊が均等に曲がらなくて、パキパキパキと折れちゃうんだよね。すると部分的に背表紙から中身が剥がれて、ページの間に隙間が空いちゃう。15年以上たっていると大体ダメだね。
 で、読んでいるとページが抜け落ちてきてサ、途中で糊で修理したりするのよ。(^o^)わははは…

 でもさ、読んでいない古本だと、本当に開きが悪くてさ、もうゴミにするつもりで、思い切り開いちゃうよ。百円だしさ。(^^ゞ こうして読み癖を付けた本は手に取って良い気持ちなんだ。自分の物っていう感じなんだな。本の中身が取り出せてサ、自分に入ってきたかなって、(^o^)わははは… 思うんだよ。

無線綴じのホットメルト製本(上)とパタンと開く糸綴じ製本(下)

 上が、無線綴じのホットメルト製本で、下がパタンと開く糸綴じ製本である。背表紙の柔軟性が全く違うのだ。でも糊を薄くして柔軟な背表紙に張り付ければ、無線綴じでもパタンと開く。コクヨのノートなんかはこのやり方でよく出来ていて、ページを抜き取って使えたりもして、使いやすく便利である。新書本や文庫本もぜひコクヨのノートを見習ってほしいが、本屋の書棚では見た目や手触りがガッチリした製本が好まれるようで、そのような気配はないのだな。
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