早くも秋深し。 のらりくらりの毎日ですが元気にがんばっております。(^^ゞ
老人力考察 
2009年09月08日 (火) | 編集 |
 散歩に出掛けると、一休みは図書館が良い。新しい情報を提供する本屋とは違って、一時代前の文化がドド~ンと沈殿しているのが良い。全集物とか大型美術本なんか、普通の本屋にはない重沈殿物である。(^^ゞ 名前も内容も知ってはいるのだがまだ読んだことのない本も多い。まだまだ時間が欲しいと思わせてくれる。
 先日、ここで幾つかの本を借りた。その内の一冊が赤瀬川源平の「老人力」の文庫本である。内容はもう10年くらい前の本だが、話題になった頃は、読みもしないで納得してしまった。自分にも「老人力」が着実に着いてきた頃だったから。(^^ゞ
 この本は発想の転換の実践本である。ボケとか失語症とか、年を取るといやでも実感してくるマイナス面を人生に必要な物としてとらえ直そうというのである。もちろんこれは冗談である。しかし当初は冗談でも真面目にやっていると「冗談ではない」ことになってしまう。(^o^)ワハハハ・・・
 実にジョークではなくて、日本人ならではのクソ真面目な冗談である。

 さて、赤瀬川の重要な発見に忘れる力というマイナスパワーがある。コンピューターで検索をするとどうでもいいような事ばかりずらずらと出てくるが、人間は必要なことだけ思い出す。どうでもいいことは忘れている。覚えるためには努力が必要だが、忘れる努力をしたことはない。しかし人間長く生きていると、覚える技術と共に忘れる技術も身についてくるのだ、楽に暮らしていくために些細なことはどんどん忘れていく。忘れる技術が身についてくると、ついつい普段使わないが重要な記憶もついでに処分してくれる。さらにインプットの段階でそもそも受け付けない。どうでもいいことは頭ではなくて反射神経が処理しているのだ、だから50を過ぎると「あ、係長しらばっくれてる」なんて、若い人から言われるようになった。
 (V)。。(V) ふぉっふぉっふぉっ・・・
 いや、本当に覚えていないのだ、仕事の事なんて・・・

 人間、興味のあることはいくらでも覚えられる。時々天才少年なんてのが話題になるが、電車の駅や自動車の名前なんか、そら幼稚園児でも直ぐ覚える。しかし、嫌いな物はもともと覚えないのだ。年を取るとその選別能力が進化する。そして自分の世界に遊ぶようになる。それではいかんと思うのでまあ、社会生活に必要なことだけは何とか覚えておこうと努力をする。
 この努力がボケの自覚なのである。
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