瓢鯰亭日乗

一気に暑くなりましたね。 のらりくらりの毎日ですが、元気にがんばっております。

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花巻祭@岩手

 少し前のことになるが、岩手県南部の花巻市にでかけた。
 ちょうど地元のお祭りの日であったので、夕方から夜にかけては、古くから伝わる花巻祭を楽しむことが出来た。
稚児行列
 各町会から、風流山車と呼ばれる、人形で飾った山車がでる。これはその山車を先導する雅な稚児行列である。小学生くらいの女の子たちが太鼓を敲きながら行進する。太鼓は台車の車輪の着いた横木に取り付けられており、五人づつ並んでいる。当日は曇りで、時々スコールのような雨が来る不安定な天気であったので、太鼓にはビニールがかけられ、この町会の太鼓用台車にはビニールの天幕も付いていた。サイドにはぼんぼりも付いているし、折りたたみ式になっていて、赤く塗られたこのお祭り用の特注品である。
 この後には中学生位の女の子たちの横笛隊が続いていて、笛や太鼓で盛り上げる。
 引率もはっぴ姿のお母さん達のようで、華麗なる女子部隊である。(^o^)
 この山車は、祭の会場となっている中心街の通りから、町中を練り歩いて、少し離れた花巻駅の方まで遠征する。

鹿踊り
 岩手県の芸能として有名な鹿踊り(ししおどり)である。
 県内各地の踊り手が集合するようで、通り全体をこの踊りで埋める。衣装も素晴らしいし、サウンドや踊りも激しく揺れ動き日本のロックンロールである。
 この後はいわゆる普通の御輿が続々と繰り出してくる。

炎に浮かぶ風流山車
 夜になると、先ほどの風流山車の行列が照明を付けて戻ってくる。風流山車というのは、小型トラックほどの山車に、足柄山の金太郎とか因幡の白ウサギとか、テーマを決めた人形を大きな造花と共に飾り付けて人が引いたり押したりして歩く物である。テーマは前の側が主題で、後ろ側には「見返し」といって、副題の飾り付けがついている。見たところ、観客の前を通り過ぎたところで見せる見返しに、一番ちからが入っているようだ。写真は見返しの龍で、首が伸び縮みする。
 照明は昔懐かしいアセチレンガスの炎で、子どもの頃の夜店のあの懐かしい明かりである。ノズルの先から火が噴き出しているのだから、山車は火の車と言うわけで、今の感覚では結構危険だと思うのだが、この燃えている炎に浮かび上がる独特な雰囲気が実に素晴らしい。\(^o^)/
 祭のフィナーレは、町会の御神輿があちこちに待機しているので、御神輿がもう一度暴れ回って、終了の夜9時頃からは各地で御神酒を頂くことになるのであろうが、旅行者としてはこの辺までで引き上げることにしょう。(^^ゞ

 花巻祭はあまり観光化していないので、観客よりもお祭りの出演者の方が多いといった感じがある。東京のお祭りのように売店が主役といった雰囲気ではない。町中が入れ替わり立ち替わりで祭を楽しんでいる雰囲気が。これぞ地域の力といった盛り上がりを見せていた。
 そして、地域の芸の力が素晴らしい。
 明治以来の日本が経済発展できたのは、このように地域地域にしっかりとした地力が在ったからではないのだろうか、最近の都会や職場ではこのような地力は見られない。
 かっての日本の職場や学校には、たしかに何かあればとんでもない力を発揮できる、えたいの知れない力があったのだと思う・・・。
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