早くも秋深し。 のらりくらりの毎日ですが元気にがんばっております。(^^ゞ
沼袋の地名由来を考える 1 
2010年01月11日 (月) | 編集 |
 西武新宿線に沼袋という小駅がある。私の最寄り駅なのだが、この「袋」という名称には昔から興味を持っていた。近くの池袋とは「袋」つながりで、何かあるのだろうか。調べてみると、袋というのは何かを入れると膨らむ訳で、何かが途中で膨らんでいる地形を「袋」と言うらしい。すると沼袋は「沼が膨らんでいる所」という訳で、地名解説では水が溜まって湿地が有ったからであろうということになっている。
 さて、最近の若い人ならこれで納得して、レポートにコピペして終了と言うところかも知れないが、人間も少し長生きしていると、こんな事では納得しない。(^o^) 何しろ中学生ぐらいに習ったことは、歴史にしろ科学にしろ、今にしてみれば嘘八百だったという経験を持っている。
 それでは、その湿地は何処にあったのか突き止めてやろうという気になってきた。それが判ってこそ、納得できる訳だ。現在の沼袋駅は、妙少寺川という小河川のほとりに建っているので、低い場所ではあるが、どちらかと言えば、台地の谷間で川の流れが速いところだ。土地の名前になるような湿地なら、名前を聞けば沼を思い出すぐらいの規模なり景観があったはずだ。
 と言う訳で、川に沿って上流下流の地形を思い浮かべてみると、思い当たる節がある。
 子どもの頃、雨が降ると川があふれて、道路上でも亀だの鯉だのを捕まえられるので、先生や親に禁止されていても、少年としては出掛けざるを得なかったものだが、それは駅の下流の方であった。どんどん下流に行くと当時は田んぼも残っていて、うっかり歩くと長靴を田んぼに取られて、裸足で帰るはめになりそうになったことがある。(^o^)

 古代「沼袋」の候補地について説明しよう。妙少寺川は西から東、都心方向へ流れており、西武新宿線はその岸を高田の馬場まで走るのだが、沼袋から中井にかけてだけは、川が大きく北に流れて、再び南へ戻ってくるので、川と線路は大きく離れている。それは、南の台地から松が丘と呼ばれている台地が大きく張り出して、川の行く手を遮っているからだ。
 妙少寺川はこの松が丘の外周に沿って、ヘアピンカーブを描いて高田の馬場へ向かうのである。
 このヘアピンカーブの先端は真北を向いているが、そこに北から江古田川が合流する。江古田川は、妙少寺川の一本北を流れている川なのだが、同じように一度北へ向かった後、やはりヘアピンカーブを描いて南下し、妙少寺川に合流する。両者は相似地形を描いており、ここは何か地質的に変化しているの場所なのであろう。この場所だけは谷の方向が南北方向であり、二つの川が正面からぶつかり合う、そして川の出口は、哲学堂公園と松が丘の丘陵に挟まれた小さな谷だ。四方を台地に囲まれたこの場所こそ、多分昔の「沼袋」なのであろう。
 今では江古田一丁目と呼ばれる住宅地だが、つい100年ほど前までは、二つの川が正面からぶつかる合流点で、沼地の多い湿地だったに違いない。そして雨が降れば、土や木が流れて来て溜まり、あっという間に巨大な沼が出来ては消えていたことだろう。
 戦国時代以前はこの盆地を「沼袋」と呼んだが、江戸時代に、この付近にも人が住むようになると、この沼地を望む西側の台地の集落が「沼袋」と呼ばれるようになり、沼袋村が誕生した。昭和になって、村に近いところにできた駅が沼袋になったのだろう。
 当初の湿地としての沼袋は、開発され水田になり、住宅地となって、何時しかその所在も忘れ去られていったに違いない。
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コメント
この記事へのコメント
沼の代わりに遊水池が
●駅のある場所がその駅名由来の地そのものではないという説には賛成ですが、袋になる場所は、大きく蛇行を始める新井小学校のあたりだと思っていました。小学生の頃に床上床下浸水を見た記憶があります。今考えると凄い不衛生な状態だったのでしょうね。
●その先は松が丘の崖下を細く流れるものかと思ったのですが、考えたら、洪水の時、どもは新井小の先までは行けなかったのかもね。
●氾濫原や保水未舗装地を失って狂暴になった川を鎮めるため、哲学堂の脇に遊水池を足もとに抱えた公団住宅が建ったのは昭和60年頃。確かにそこが袋の出口なら、立地的にも納得がいきます。
2010/01/12(火) 04:51:51 | URL | Maco #mQop/nM.[ 編集]
あれでも人間は元気だった
(^o^)ワハハハ・・・
同じ事をしていますね。私が長靴を取られかかったのも、小学校の下流です。水の中をジャブジャブ歩いて帰ってくると、水の引いたところでは、さっそく貯留式便所に溜まった糞尿+水を汲み出して、側溝に流していたりして、下では床上浸水している最中だっちゅうのにね。(V)。。(V) ふぉっふぉっふぉっ・・・
2010/01/12(火) 12:28:38 | URL | 瓢鯰亭 #-[ 編集]
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