イングリッシュブレックファーストを食す

 旅行に出かけると、朝食はホテルのバイキングが大好きである。一人旅だと昼も食わずに一日歩き通したりするので、朝に一日分を食べてしまったりする。(^o^)わははは・・・
 この様なリッチな朝食の先駆けはイングリッシュブレックファーストである。ヨーロッパ域では一般に丸パンにジャムと珈琲というような、あっさりした朝食が主流でコンチネンタルブレックファーストと呼ばれるが、イギリスだけは特別なのだ。
 週末の朝、いつものトーストのサンドではなくて、このイングリッシュブレックファーストを作ってみようと思い立った。イギリスに行ったことはないので、インターネットの写真を頼りに作ったのがこれだ。
イングリッシュブレックファーストの皿
 目玉焼きに、ベイクドビーンズ、カリカリベーコンとハム、それにトーストである。もちろん定番のミルクティーをつける。本当はハムではなくてソーセージとし、焼いたトマトとマッシュルームが付くようだ。更に卵は2個で、フライドエッグにしたいところだ。しかし作ってみたこれでも、量が多すぎてカロリーオーバーであるので、ホントにこれが朝食なのかと疑ってしまう。
 「イギリスでうまい食事をしたかったら三食とも朝食を食べることだ。」と言うのは、イギリス料理の不味さを表現する常套句なのだが、フライパン一つで火を通すだけで作れるこのイギリス的朝食は「早い安い旨い」である。しかも常套句は冗談ではなくて、一日中朝食を食べられる「ALL DAY BREAKFAST」なるメニューが少なからぬ店にあるそうである。

 作り方は、簡単だ。煮豆缶とトマトソース缶を開けて、小鍋で煮ておく。これでベイクドビーンズの調理は終わり。フライパンでベーコンを暖めて油を出し、ここでハムや卵を焼く、具を取り出した後に残った油をトーストに吸わせて焼く。これでフライパンもきれいになる。(^o^)わははは・・・
 後はパンを三角に切って、全てを一皿に盛りつけるだけだ。私は最後に全体に塩こしょうを振って味付けをする。作ってみて実に合理的だと思う。

 ミルクティーは暖めた大きいポットで、セイロン系の細かい茶葉で、渋めに出し。あらかじめ少しのミルクを入れたカップに茶こしを使って注ぐ。ロイヤルミルクティーとは、また少し違ったあっさり目がよい。

 しかし、イギリスでなぜこの様な朝食が生まれたのか。考えてみたのだが、これはイギリスの産業革命により、労働者が過酷な賃労働に駆り立てられた結果ではないかと思うのだ。
 大陸の国家は、農業大国であって、農民は朝早くから仕事をして、昼の暑い労働を避ける。昼食は自宅でゆっくりとシェスタ(昼食と昼寝)をするのが習慣だ。エンゲルスの「イギリスにおける労働者階級の状況」のように、イギリスでは産業革命後、労働者は農園を追い立てられて、炭坑や工場で長時間、監禁させられたような状態で働かせられた。生産性向上のためには、朝食で一日分のエネルギーを摂取した方が合理的だったのではないだろうか。資本家は労働力の質的な向上のためには、労働者が朝食に資本を投下することには寛容だったに違いない。
 これは、私の旅行スタイルとも共通することだ。(^o^)わははは・・・

 現在でもイギリスは階級社会だと言われる。労働者階級と資産家階級とは、言語も考え方も違うのだそうである。イギリスの上流階級はどんな朝食を食べているのだろうか。
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