毎日雨ですねぇ。 のらりくらりの毎日ですが元気にがんばっております。(^^ゞ
ガラパゴス日本がんばれ
2010年11月16日 (火) "
 少し前になるが、日本の技術の発展をガラパゴス的と評価する論調がはやった。ご存じの通りガラパゴス諸島はダーウィンが進化論を確立した島である。ガラパゴス諸島は大陸から隔絶した環境のため、そこの生物は島々の環境に合わせて独特の進化を遂げ、そこからダーウィンは「最も環境に適合する進化を遂げた物が生き残る」という結論を導き出した。
 これにたとえて、「日本の技術は日本という土壌に合わせて、発展しすぎた。このため独自の進化をしすぎて、世界に通用しない物になっている」と言うのが、「ガラパゴス的」と言う評価の意味するところである。
 たとえに良く出るのは携帯電話で、世界標準ではないため、高性能でも輸出できないといわれ、最近流行のスマートフォンを利用し始めた若者からは、ガラケーなどと蔑称される始末だ。(^o^)わははは・・・
 これは、携帯電話だけではなく、様々な製品にも言える状態で、海外の市場に輸出している品物も、日本製は高機能で優れているが、我が国では高価でオーバークオリティだと言われている。良い物、優れている物を厳しく峻別する日本市場に於いて、激しい競争を行った結果、世界市場の動向についていけていないのが、日本の製品なのだ。
 そして、それは人材にも及んでいる。日本国内でそこそこ通用すれば食っていけると考えて量産された若者は、急速にグローバル化した日本企業の中で戦力にならず、海外の人材に席を譲り始めたのだ。
 海外の、特にこれから大きな市場になるアジア・アフリカ諸国の若者は、国内でなく世界に通用する人材として、自から鍛えてきている。これでは国内の受験戦争さえ勝ち抜けば、後はぬくぬくと大学生活をエンジョイするだけだったモラトリアムの日本の若者は敵うはずがない。(ToT)
 ガラパゴス化は日本文化全般の問題なのである。

 しかし、製品技術面で言えば、問題の解決は実は容易なのである。日本の技術は非常に優れている。ただお客のターゲットを間違えているだけである。携帯電話は日本で高度に進歩した。世界はこれに追いつけず、結果的に日本が孤立したのであり、海外の電話機は音声通話の専用機のままであったのだ。今のスマートフォンは、パソコンに同期できる音楽プレイヤーや電子手帳・携帯情報端末(PDA)が、日本の携帯電話の開発した技術と部品を台湾中国の下請け企業とともに利用して、電話機能も取り込んで見事に発展した物なのだ。スマートフォンは実は日本の携帯電話が開発した商品と言って良いのである。
 日本人は、スマートフォンに発展したこれらの製品を、国内では既に絶滅させてしまっている。これらの機能を携帯の中に詰め込み、「ガラケー」として進歩させてしまったのだ。同じ市場を奪い合い、独自のポリシーを持たない儲け第一の競争がその原因と言えよう。
 つまり、世界に通用する製品作りは、日本人の考え方一つだ。しかし日本国内だけを見ていたのでは、そういうものは作れないというのが、「ガラパゴス的」日本脱出のキーワードである。世界に背を向けた「内向きの日本人」が増えているのが最大のネックなのだ。

 しかし、「ガラパゴス的」は悪いことばかりではない。その国の文化という物は「ガラパゴス的進化」の結果なのである。日本文化は鎖国の江戸時代に花開いたと言って良い。江戸は当時世界最大の都市であり、その美しさは幕末に来航した外国人を驚嘆させ、日本の美術工芸品は西欧で「ジャポニズム」の流行を生んだ。寺子屋の教育は民衆の教育水準としては、世界最高であり、明治の急速な文明開化の土台となった。当時の日本でおくれていたのは産業革命という技術だけだったのである。技術の移植は文化のあるところには容易だったのである。

 日本語はガラパゴス的文化の最たる物であろう。こんな複雑な言語と文字は世界に通用しないが、その生み出す文化的表現は、世界最高水準であることは間違いがない。ガラパゴス的は内向きにならなければ、最高の強みを発揮するのだと言うことを忘れてはならない。そこから世界に通用するものが生まれることが必要なのだ。

 さて、本題から離れて、興味深いエピソードを一つ。
 先日、シャープから「ガラパゴス」という製品群が発表された。アップルの「ipad/iphone」のそっくりさんで、メディアからは「いささか自虐的なネーミング」などと報道されたのだが、ご存じだろうか。

 これには、私は非常に興味を持っている。実は今までのこの種の製品には日本に於いて大きな欠点を持っている。それは電子書籍として利用するには、日本語の出版文化に完全対応出来ていないことだ。インターネットは出来るが、海外での主要な用途である電子書籍においては、日本の図書文化がガラパゴス的に進歩しているため、出版社などの流通機構を含め、これらの機器に対応できないのだ。
 これに対し、シャープは端末を売るメーカーとしてだけではなく、原稿入力から印刷製本と同時の電子書籍化までのシステム化と、流通機構の整備など、日本の図書文化全般にわたる改革を考えているようである。そして、その全体に対し「ガラパゴス」の名を与えているようなのである。流通機構に関してはレンタルビデオのTSUTAYAが共同してシステム作りをするらしい。当面は今年中にシステムの運用を開始するらしいが、そうなると主要日刊紙(朝日・日経・読売・毎日など)が、毎朝定時に手元に無線LANで自動配信されるというようなことが可能になると言うことだ。雑誌類も最新版が購入できるようになる。そうなれば持ち歩きできる電子書籍端末の価値は大きい。(^o^)わははは・・・

 ただし、本当に実現できて、国内の主流になりうるのか、それを見極める必要はある。なにしろシャープも良い製品やマニアの喜ぶ品を、毎年次々出してくれるのだが、発展させられずに消えていった品も半端でなく多いのだ。目の付け所がシャープでも、かっての携帯情報端末「ザウルス」みたいにネーミング通り歴史の彼方に消されてしまっては困るのだ。(V)。y。(V) フォッフォッフォッ・・・
関連記事


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック