天のチキンカレー@中野

 今日も朝から寒い。外気は6℃台まで下がったらしい。昨夜の風呂からの帰りも、寒くて驚いた。
 寒いときは、食べ物が旨いので、ついつい食べ過ぎがちになるが、今日は先日食したカレーについて書いておこう。
 日本の食文化には、色々な物があるが、その中に水商売の旨いものというのがある。水商売というのは、お冷やを出すだけで、金になるという意味を持っているが、要するに飲食店ではないのに飯が旨いものが有るのである。最近でいう「カフェめし」に近いと思うのだが、飯を出すのが専業ではないところの、独特の工夫された逸品という物である。

 「BAR天」は中野駅北口から徒歩2分と近くだが、そこから先はほとんど人が行かない寂しい道へ入ったところにある。ここは昼のランチに現在450円でカレーを出している。
 天のチキンカレー
 このカレーが旨い。ドロッとしたカレーで、口に含むと、まず酸っぱくって、次に苦くって、次第に甘くって、そして辛くなる。なにやら洋酒のような香りもあるし、舌触りもしっかりある。つまり子供には無縁の大人のカレーである。日によって多少味が変わるのだが、これらの個性が一体となって、すっきりマイルドになる日もあって、その日は絶品ということかもしれない。(^o^)わははは・・・
 カレーには二本の骨付き手羽元肉が入っているので、スプーンで取って、小さなフォークで押さえてむしゃぶりつくと、身離れ良く、美味しく食べられる。当然お冷やが付いてくるのだが、これが、さすがにバーである。グラスが気持ちよく磨かれていて、透明な氷が浮いていて、これは「お冷や」でなくて、「チェイサー」である。そうそう大根のマリネ30円というのがあって、辛さに負けそうな時は、口をサッパリさせるにはお勧めである。
 店は、木造二階建ての1階で、ごく小さい。店の右端のドアを開けてはいると、左手の壁が、一面のボトル棚になっていて、その前に6席のカウンターがあり、にこやかなマスターが立っている。ドアに続く左壁に沿って、スタンドバー的な高さの二卓のテーブル席がある。そして、12時直前に開くのだが、6席のカウンターはその時点で埋まる。そして皆10分ほどで、出て行くので、回転は速く、混むことはないが一時前には、カレーが無くなってしまう。(^o^)わははは・・・
 支払いを済ませて、店を出ると、マスターの「有り難うございました。お仕事頑張って下さい。」という声が追いかけてくる。ははは・・・、なかなか気持ちが良い。
 ボリュームたっぷり、旨くて安い。ただし人によっては胸焼けするかも。
 最近「中野の逸品」コンテストで、銅賞入賞を果たしたそうだ。

 こういう、水商売の店の旨いものというのは、昔から良くあるのである。うちの親父などが、昔自慢げに作っていた食事などの味付けは、こういうところから盗んできたのではないかと思う。正統なレシピからちょっと離れたところにピンポイントの旨いところがあるのである。万人向けではないが、熱狂的なファンを持つことは、趣味的な世界において大切なことなのだ。
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