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セガンティーニ展を見る
2011年12月23日 (金) "
 新宿の東郷青児美術館で開かれているセガンティーニ展に行ってきた。当初は4月29日から7月3日の予定だったのだが、あの震災で中止になり、11月23日から12月27日までに会期変更されたのだ。
 ジョヴァンニ・セガンティーニ(Giovanni Segantini、1858年1月15日 - 1899年9月28日)は、イタリア生まれの画家。アルプスの風景などを題材とした「アルプスの画家」として知られている。
 その絵は、高山地帯特有のまぶしい光と澄んで薄い空気による細密で広大な風景を、見事にキャンバスに描き込んだ独特な表現を持っている。その代表は私も大好きな「アルプスの真昼」という絵である。
 高山地帯を歩いたことのあるものなら、この絵の空気感に特別なシンパシーを感じるはずだ。
アルプスの真昼

 セガンティーニは、当初は渋い普通の絵を描いていたが、光に誘われて、スイスアルプスの高みに移り住んでいく。30過ぎ頃のアルプスの絵は、絵の具を混ぜないで、筋状に塗り重ねていく他に例のない細密な絵になっている。この描き方が、くっきりと鮮やかでありながら、深みのある色合いを生み出しているのだ。
 実は私も高校生のころ、こういう光鮮やかな風景を表現したくて、美術の授業で残念ながら似ても似つかぬ「ちまちまとした絵」を描いていたことがあって、なんとなく共感するのである。(^o^)わははは・・・

 今回の展覧会で、気が付いたことがある。彼の絵の構図の一つに独特なパターンがあることだ。それは画面を上下に分けて、上部の遠景にはまぶしいほどの光を当てて、下部の近景は日陰として、暗く沈んだ落ち着いた世界として、描く構図だ。
 例えば、下の絵だ。
井戸のかたわらに女性のいるアルプスの風景

 この絵は、手前に湧き水の井戸があって、女性が水を飲んでいるのだが、見せるべき主題があるこの部分は日陰で暗くなっている。 ほかにも、同様な作品は多い。山や空は明るいが、人の暮らしいてる地上は既に日が落ちていたり、日陰になったりしているのだ。
 ここには、なにか彼の情念が作用しているのだろう。「アルプスの真昼」のような力強く自信に満ちてあっけらかんとした作品はむしろ希なのかもしれない。
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