瓢鯰亭日乗

一気に暑くなりましたね。 のらりくらりの毎日ですが、元気にがんばっております。

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喉で味わい胃袋で食う

 世はなべて、グルメの時代だが、味わい方が、舌先に偏っているのではないかと思う。旨いものは舌で味わうのが当然だが、舌だけで味わっていると、何のために食べるのかという基本的なところが失われて、自分の身体の声が聞こえなくなる。

 だから、現代は多くの人が食べ過ぎであり、間食過多である。

 生き物で初めにできあがった器官は、消化器系であろう。生きるためには食べることが基本だ。この消化器系をコントロールするために生まれたのが神経である。そして我々が価値をおく脳味噌とか味覚細胞などと言うものは、進化の最後に出来たもので、実は無くても済むものなのだ。(^o^)わははは・・・

 脳の支配下にはなくて、自律神経で動いている消化器系を、我々が意識するのは結構難しい。頭で考えた食事時間や食事量をもとに、舌先の喜びで食べ物を食べていると、判断を誤ることになりかねない。自分の消化器系の状態を知らないと、食べ過ぎで眠くなったり、ストレスが消化器系に及ぼす影響のために慢性的な下痢や嘔吐等を抱えてしまうことになる。これらの理由が判らずにいる人は多いはずだ。

 悪い食事習慣は体調を悪化させて、反省を促すのだが、理由が理解できない鈍感な人は逆に消化器系に責任があると思い医者に行くのだ。しかし、これは病気ではないから、処方された薬など飲めば返って悪化する。

 最近考えているのだが、汁かけ飯や丼飯・皿飯等は、何をどれだけ食べるかがはっきりしているので、消化器官で食物を感じる訓練には、なかなか良いのではないだろうか。沢山の小皿料理や大皿の豪華料理は、目や舌で誤魔化され、食事の量を正しく把握できない。美食は滅びの基である。

 修行僧がシンプルな食事をするのは、消化器官の感覚を大切にして、生命について考えるためであろう。しかし、これも、感覚を学び取ろうとする精神のなせる技であって、凡夫が空腹を満たすために大盛りの丼飯を掻き込めば、残念ながら、そこから学ぶことは何もないのではある。(^o^)わははは・・・

  A photo of the day洋食屋ピッコロのカツ丼
 板橋駅前の洋食ピッコロでは、カツ丼が皿に盛られている。キャベツの千切りやナポリタンという定食のベースの上にカツ丼のアタマだけが乗り、別添えの白飯・味噌汁と共に、礼儀正しくいただく。これは「うちのカツ丼は美味いのだから、かけ汁の助けなど借りずに味わって食え」という、店主のメッセージなのであろう。
 このカツ丼は、一鉢で済む料理を、一品料理化し増量し豪華にしたもので、本論の趣旨とは真逆であるが、味わってみれば、これはまたこれで正しいと言わざるを得ない。ご馳走様でした(^o^)わははは・・・
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