瓢鯰亭日乗

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飛べない飛行機 B-787

   B787_001.jpg
               高松空港で避難する乗客
 1月16日ANA692便(山口宇部-羽田)ボーイング787型機が機材不具合により、高松空港へ臨時着陸した。原因は搭載されていたリチウムイオン電池が発煙したためである。このリチウムイオン電池はエンジンを動かすために必要不可欠な装置であるから、墜落にもつながる重大な事故として、米連邦航空局がアメリカで運行停止命令を出し、日本の国土交通省も追随した。
 約1年前に投入されたB787だが、世界中の全49機が飛べなくなったようだ。

 この事態は飛行機好きならある程度予想されていた事態である。(^o^)わははは・・・ それは最近、航空機開発の速度が過剰に加速して、試験機さえ売ってしまう状態になっているからだ。以前は最初に作られた機体は制作会社が保有して、商業生産開始後も継続的なテストを続けていたものである。しかし、B787はその試作機から全日空が買い取って飛ばしている。ゼブラ模様のちょっと違う塗装の機体が、試作1号機と2号機である。
    B787_002.jpg

 だから、今飛んでいるB787は全部試験機みたいな物で、お客を乗せて飛びながらエイジングによる不具合を探しているのだ。しかも、この機体は革新的で開発には大分遅延を繰り返したから、おそらく問題の箇所が沢山残っていると考えていた。競争が激しいと言うことは、こういう問題を内包しやすい。
 しかも、日本はこの機体に対して検査態勢が非常に甘い。(^^ゞ
 全日空に第1号機が納入されたように、アメリカ製の飛行機でありながら、日本のバックアップが大きいのだ。機体の35%は日本製だと言われている。この機体は省エネのためカーボン素材などの日本製ハイテク技術で固められており、これ以上金属を減らすことは難しいと言われているほどである。だから国交省は運行の安全基準をいろいろ変えて、開発が遅れた分導入の早期化を図り、アメリカで検査をした機体については、日本で検査していないし、機長の試験・審査も省略しているらしい。

 問題の電池も日本のGSユアサのものである。リチウムイオン電池といえば、一頃はノートパソコンや携帯電話の電池が膨らんで、爆発したり火を噴いたりしたものである。製造上のわずかな失敗が重大な事故を起こしやすいことは、現在も変わらないようだ。

 飛行機の開発について、他の消費財と違って、国内にブレーキをかける者がいないので、日本の政府が責任を果たさないならば、開発速度を抑制して安全を確保するには、やはり新しい物はごめん、安心な物しか乗らないという、消費者としての態度を明確にするしか無さそうだ。
 このところ、何でも新製品が早すぎる。消費者が新しい物は直ぐ買わないとなれば、開発は慎重になるに違いない。(^o^)わははは・・・
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