瓢鯰亭日乗

一気に暑くなりましたね。 のらりくらりの毎日ですが、元気にがんばっております。

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TPPのめざすもの

 最近新聞は読まないし、テレビのニュースもろくに見ないので世の中に疎くなっている。だからあまり偉そうなことは書けないのだが、すこし離れていると何となく見えてくる物も多い。

 TPP問題で私が感じているのは、日本国内の議論は、主に自分の生活にどう関わってくるかで議論されているようだが、問題はもっと大きくて、大きな目で見ると、世界の仕組みが歴史的な転換点に到達しているのではないかと思われるということだ。

 TPPは、どこかの政府が何かの意図の元に推進するといったこれまでの経済政策とは少し違うようだ。その仕組みは完全に秘密になっていて、すべて憶測でしか語られていない。そして特徴的なのは国家の枠組みの上に、経済流通を置こうとしているように見える。
 これまで各国は自国の産業を育成し、国民の生活を守り、法律の下に様々な規制や誘導を行ってきた。TPPは、障壁撤去の美名の元に、これらの国家権限の縮小撤廃をねらっているように思われる。たとえば、一国が自国の環境保全のために、自動車の排ガス規制を強化すれば、自国のメーカーは政府に従わねばならないが、他国のメーカーは「障壁」として、提訴できるといったところである。だから日本の医療皆保険制度は、他国の医療保険会社からは、日本で商売できない参入障壁に見えるということだ。

 これはグローバル企業の成立・発展・拡大と絡んでいる。いまや世界の大企業は全体としては、国家の管理に属していない。各国内では国家に従っているが、生産も販売も多国籍であり、特定の国家が気に入らなければ、そこから逃げ出すことも可能だ。
 しかし、逃げ出すのでなく、国際的に国家の統制を排除できる仕組みを作ろうというのが、グローバル企業の考えたことであり、今回のTPPはそういう企みの第一歩ではないかと思うのである。
 グローバル企業というと、アメリカの会社と考えやすいが、すでにトヨタもソニーもアメリカでは、日本でのマクドナルドやコカコーラなみのグローバル展開した企業である。世界にはそういう企業がひしめいているのだ。

 政治の世界が余りにだらしがないので、国家なんていらないと思っている人も多いと思うが、我々の生活の安定を作り出しているのは結局は国家であって、これに対する信頼がなくなれば、結局は紙幣も紙屑、財産の保有を証明してくれる制度もなくなり、我々は暴力に頼る社会へ逆戻りだ。

 TPPの本質は闇の中ではあるのだが、グローバル企業が国民の選挙で選ばれる政府の支配から脱出して、得体の知れない国際機構によって、異議申し立てをできる仕組みを作ろうとしているのは、資本による隠れた世界政府の樹立を目指す動きである。いよいよ歴史が資本主義の最終段階へ進もうとしている現れなのかもしれない。世界支配が「悪の軍事力」で行われるというのは、おじさん世代が少年であった頃の話であって、現代はやはり「お金の力」でしょう。(^o^)わははは・・・

 それで、これに対向するのは是か非か、その方策はと言うことになるのだが、まだ案が練れていないので、続きはまだ先の話である。(^^ゞ
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