暑くなってきましたね。 のらりくらりの毎日ですが元気にがんばっております。(^^ゞ
ケインズ先生の誤算
2014年04月29日 (火) .
 近代経済学の開祖ケインズ先生に、「孫の世代の経済学的可能性」(1930)というエッセイがある。1929年10月からの世界大恐慌のさなかに書かれたものであるが、経済の見通しについては非常に楽観的である。
 現在の不況は、急速な経済成長のために起きた一時的なものであって、100年後の孫の世代には生活水準は8倍になっていて、人々は経済的ニーズのために働く必要がなくなり、長年の「生きる目標」を失って、混乱しているだろうと書いている。 ノイローゼにならないためには、一日3時間程度の労働を相互に分配する必要があるだろうとも言っている。
 この後、1936年ケインズは「雇用・利子および貨幣の一般的理論」を著し、政府の政策で需要を創出して経済を安定的に発展させる考えを一般化させ、大先生となった。

 さて、ケインズ先生の目標とした2030年まであと少しになったが、残念ながら、我々はノイローゼになるほど暇を持て余してはいない。(^o^)わははは…
 生産力や生活水準は先生の言うように大きく向上したのに、むしろ働きすぎで、過労死とか燃え尽き症候群による鬱病死が蔓延しているのである。
 ケインズ先生の経済的考察は正しいと思われるのだが、人間社会の結果はそうはならなかった。人間はケインズ先生も当然そうするであろうと考えた「欲の暴走」を止める方法をとらなかった。いや取れなかったのである。

 ケインズ先生は文末でこう述べている。だから経済問題を重視しすぎて、もっと重要で恒久的なことを犠牲にしない必要がある。経済問題は経済学者に任せて、経済学者が歯科医と同じように謙虚で有能な専門家と思われるようにできれば、素晴らしいことである。と
 しかし、我々が重要で恒久的なことに時間を割くようになるには、まだまだ社会の仕組みを変えていく必要があるらしい。(^^ゞ
関連記事


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック