暑くなってきましたね。 のらりくらりの毎日ですが元気にがんばっております。(^^ゞ
五姓田義松展@神奈川県立歴史博物館
2015年11月07日 (土) "
 明治初期の洋画家「五姓田義松」(ごせだ・よしまつ)の展覧会が横浜であったので、終了前(11/08)に見に行った。日本初の洋画家と言うと「鮭」の高橋由一だが、由一が油絵の習得のため、横浜にいた画家チャールズ・ワーグマンに師事したとき、彼より先にワーグマンの弟子になっていた少年がいた。わずか10歳で前年弟子入りしていた五姓田義松である。由一は狩野派の絵師から油絵に移行したので、いかにも和洋折衷的な画風であるのに対し、五姓田義松は当初から洋画の本質を会得していたようで、細密な鉛筆画や陰影を主体にした油絵など、江戸時代に学習した画家とは思えない見事な洋画である。それでいて感性はまことに日本人であり、残されたスケッチに見る風景や世俗画などは我々の心情にぴったりくる。五姓田義松はその後パリへ遊学し、サロンにも日本人初の入選を果たすなど、日本人の洋画家として最高位に付くが、何故か日本の美術史的には忘れられた存在になってしまう。
 それは、彼以降に洋学した黒田清輝らが、新しい印象派的な画風を持ち帰り、日本の洋画界のトレンドが変わってしまったからであろう。絵は芸術になり、文芸活動の流れが出来たのだ。一方、五姓田義松は絵師の家に生まれ、家族も皆絵師であり、職人的な気質を持っていて、このトレンドに感心が無かったと私には感じられた。彼は新しい画風には移行せず、皇室や軍の求めに応じた肖像や記録の絵を描き、それによって得られた画家の地位に満足していたのであろう。
 残されたスケッチや多くの資料をそろえた今回の展示は好評だったようで、展覧会の図録が早期に完売し、急遽増刷された500部の販売開始に、わざわざ来館した人の長蛇の列ができていた。

 さて、有り難いことに一般900円の鑑賞券が、65歳以上はなんと100円だった。館内にある喫茶部でケーキとコーヒーのセット500円を頼んだら半券を見せると100円引きになった。 (^o^)わははは… こういう事があると高齢者は幸せを感じ、精神的・政治的に安定するのだ。 (^^ゞ
 アベ君少しは考えてくれ。

五色のロールケーキ

 これが五姓田義松展の期間限定の五色ロールケーキセットである。挟まれたクリームもサツマイモ餡やゴマ餡などあって美味しかった。何でも五姓田(ごせだ)という不思議な名前は、彼の父の五姓田芳柳が、幼少のころ事情があって次々養子先をたらい回しされて姓が変わり、みずから五姓田を姓としたことによるのだそうで、このケーキは五姓田の名に着想を得た品だ。ご馳走様でした。
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2017/04/02(日) 21:40:27 | | #[ 編集]
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